院長ご挨拶
昭和59年に国立佐賀医科大学を卒業し、医師としての第一歩を歩み始めました。医師として、いかに患者様に貢献できるかを考え、当時不治の病と言われていた、がんの専門である広島大学原爆放射能医学研究所腫瘍外科に入局し、がんの治療に専念してきました。専門はがんの外科手術療法ですが、平成3年に野村病院(現医療法人メディカルパーク 野村病院)に赴任し当時の野村英樹院長先生のご指導の下で、がん患者を診る前に一人の人間として幅広く患者様を見ていく必要性を感じました。
ご存知のように外科で手術をされる患者様には糖尿病や高血圧症その他の合併症をもたれている方が多く、外科医としても手術のみで患者様の治療を行う時代では無いと実感しました。野村病院在任中は外科医というより消化器内科、循環器内科、アレルギー外来を始め多くの経験を積む事で医師として家庭医の重要性を学ぶ事が出来ました。特に整形外科に関しては当時の島根医科大学教授(現広島大学整形外科学教授)の直々のご指導により多くの症例の治療法をご教授戴きました。私の人生の中で医師として多くを学ばせて戴いた、この祇園の地で開院する事が出来ましたのも何かのご縁と感じております。
地域の方に満足してもらえる医療、健康診断等を通じ予防医学の浸透、入院可能な医療機関や専門医師との密な連携を行い、『かかりつけ医』となれるよう総合診療を行っており、在宅診療を重視し訪問診療などを通じて、患者様・ご家族と共により良い在宅医療を目指し、24時間対応、看取りも対応可能です。また、個々の心身の特性をふまえた機能訓練、趣味活動などを通して全体的な日常生活動作の維持、回復を図るとともに、生活の質の確保を重視して全体的な在宅療法が継続できるよう支援していく、デイケアたまゆら(平成19年開設)を併設しています。
開院(平成18年)後はすべてにおいて患者様中心の医療・介護を目指し、入院施設を持たないクリニックではありますが、各種の最新医療設備を備え、病院との連携を強め外来診療においては同じレベルの医療を提供して行きたいと邁進しております。特に「がん」に関しては医学部卒業以来、専門研究分野として実績もあります、他院で「がん」と診断された場合でも、ご本人様はもとより、ご家族、ご親戚に関わらず、ご不安があればなんなりとご相談ください。